一般的に良い天気とされる晴天の日、
外へ出るのはいろいろ面倒臭い事があって、余り気乗りしない。
けれど、ひとりにされるのは嫌、だから。
見上げれば見事な青天が広がっている。
降り注ぐ陽射しは柔らかく暖かい。
けれど空気は確実に以前より冷たく、これ以上冷える前に帰らねばと思う。
何気なく視線を泳がせた先で、ふと紫色の花が目に留まった。
小さな花達が、ゆらゆら風に揺れている。
別に、それだけなのだが。
それ以降も、何かにつけ紫色の花が目に留まった。
他の色の花も咲いているのに。
紫色の花だけが…。
心配そうな声で問われて、今度は主人格サマと目が合った。
瞬間、オレの小さな疑問はあっさり解けた。
オレはそれですっきりしたが、主人格サマは変なカオをしている。
「似てるって…一口に紫って言っても、どれも少しずつ違うだろ?」そこら辺の花なんぞと似たものにされて不服だったのか?
「心配しなくても、主人格サマの眼の色が一番キレイだぜ?」心から言ったのに、主人格サマはますます変なカオをしてしまう。
「お前だって、ボクと同じ眼の色してるクセに!」
ぷいとそっぽを向きながら放たれた主人格サマの言葉に、オレは耳を疑った。
オレがキレイだと言った主人格サマの眼の色。
それと同じ色だと言ってくれたという事は…。
逃げる様に早足になる背中を、それより早いスピードで追い掛ける。
外へ出るのはいろいろ面倒臭い事がある。
けれど、時には外へ出てみるのも悪くない。
そう思わせる事が、今日一つ増えた。